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  なにげない日常の言葉のスケッチブック/by Obano Michiyo
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05/11白
4/17に書いた「Mather」は、
まだまだ続いていますが、もうひとつ
「八日目の蝉」というNHKのドラマも
私には、とっても気になる内容でした。
数回抜けつつも、最終回を録画で見て、
あまりの切なさに、涙が出ました〜

不倫で妊娠・堕胎した女性と、不倫相手の家庭に同時期に産まれた子という『親子』が、5年間を経て、「誘拐」という現実の『罪』によって、切り裂かれるシーンで『母』が叫ぶ言葉が、MAXなんです。

「待ってください、その子はまだ、朝ご飯を食べてないんです!」

「渡したくない」という己の感情ではなく、子供を案じる言葉です。
母親って、目先の世話を一生懸命に積み重ねようとしますよね。

子供を我身に代えてでも愛する気持ちは、産んだ者だけのもの?
そうではないと私は思っていますが、ふたつのドラマは
いずれも非合法の手段で、「母親」になろうとする点では同じです。
いけないことではあるけれど、あまりに悲しい現実が土台にあり、
それは身勝手な大人達のしたことの結果で、原因を作った人もまた
心に傷を負いつつ、抜け出せない現実の中であがいています。

自分のしたこと、していることから、逃げ続けることはとても辛く、
自分もまわりも、傷が大きく深くなっていきます。

「八日目の蝉」では、不倫で夫が妊娠させた女性に、我が子を誘拐された妻の心情が、とても良く表現されていたと思います。そして、全く罪のない子供が犠牲になる点が、ふたつのドラマの共通点。

どうあがいても、自分達のしたこと・起こったことは、
最終的には、自分達が対峙することでしか解決はないのですが、
できれば見ないふりをしようとし、時間が過ぎていく間に、
静かにひずみが進行し、いつか吹き出すことになります。

自分の「悪」は認めたくない、というのが人間なのかもしれません。
それは裏を返せば、いけないことだと、わかっているからでしょう。
人の弱さ、悲しさ、そういうものは、誰にでもあるけれど、
それに甘え続けても、いつかは避けられない時が来るはずです。

人生では、前に進もうとする力があるかどうかが、とても大切だと
ふたつのドラマが、今あらためて、私に学ばせてくれる気がします。

「Mather」の今後はどうなるんでしょう。「八日目の蝉」のように、
最後には、「母子」に別れが訪れるのでしょうか。
また、主人公の奈緒の実母と育ての母との関係も、気になるところ。
久しぶりにTVで見る田中裕子さん(実母)の押さえた演技と、絶好調の高畑淳子さん(育ての母)のパワフルな真剣さも、見ものです。

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 名古屋市在住。
 デザイン・著述・賄い・メイド・マッサージ係と、多忙ながらも老後に備えて昼寝もこなす、多角戦略の良妻健忘症。座右の銘は「男もおだてりゃ皿洗う」
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